【ゴール裏の至福】「完勝、ぼくらはチームだ」


 連敗で迎えたアルビレックス新潟との対戦は2-0の完勝。キックオフから3分で先制し、前半のうちに追加点を奪う理想的な展開となりました。J1昇格を決めた昨季の徳島戦を思わせるゲームに、もう気持ちは舞い上がったままです。



SP2012103099000036_-_-_CI0002
【写真】鳥栖-新潟 2得点を挙げ、サポーターの声援に応える鳥栖FW豊田=新潟県の東北電力ビッグスワンスタジアム
 サガン鳥栖にとって東北電力ビッグスワンはJ1リーグ戦初見参。4万人収容と言っても陸上のトラックがあるためか圧迫感はなく、約2万3千人を向こうに回し、わずか160人のサポーターで声援を送りました。



 開場前に新潟サポーターがアウエー側入り口にやって来て、一部が挑発的なチャントを歌うなどしたから、みんな気合いが入っていました(それにしてもこんな「アウエーの洗礼」が許されていいものか、新潟は地方クラブのお手本だっただけに残念でした)。



 キックオフは午後5時3分。「みんなの力で必ず勝利してもう一度波に乗ろう」-コールリーダーの呼びかけで、気持ちを込めて聖歌マイノリティーを合唱。相手は17位とはいえ最近5戦負けなし。連敗中の鳥栖にとって「難しい試合になる」と覚悟していたからキックオフ直後の得点は予想外。向こうサイドのネットが揺れたのを見て思わず叫び、すぐに「俺たちのサガントス」を歌い飛び跳ねた。



 得点はエース豊田。水沼の浮きパスを受けての左足でした。その後はサイドから中央へ展開されて鋭いロングシュートを打たれたり、ゴール前に低いクロスを入れられるなど危機的なシーンが続く。



 それでも何となく得点の感じがしていた。久々スタメンに入った野田がサイドで奮闘。ボールキープから縦へ仕掛けてクロスを上げる。ゴール裏はやや押されがちな時間帯にもサガントスコールをし、選手たちに檄を送りました。



 38分。またも水沼のクロスに豊田が頭で合わせ2点目を決めた瞬間、みんなと肩を組んでチャント。「豊田、ハットトリックを狙え」と呼びかけた。後半に入ってもロングスローやFK、前線でのボール奪取からの速攻に沸きました。



 守備では相手のシュートに何度も体を投げ出して止めた。ゴールぎりぎりで丹羽が跳ね返した場面や守護神・赤星のスーパーセーブもあり、「すごい」とうなるほかない粘りと集中力。残り15分になった時には新潟側で帰り始めた人も目立ちました。



 アディッショナルタイムの3分はあっという間でした。終了と同時にみんなでハイタッチをし、今季初出場の木谷をコールで祝福した。ここ2戦をボランチとして奮闘した高橋、途中出場やベンチで出番がなかった選手たちも含めて、チームが一つになった勝利は格別です。



 アウエーで3勝目を挙げ勝ち点は44。J1残留をほぼ掌中に納め、残り4戦で上位を目指すだけです。試合後は九州に残った仲間から電話が続きました。みんながこの勝利の喜びを分かち合っている…。「ぼくらはチームだ」とあらためて感じた試合でした。
カテゴリー: 未分類   パーマリンク